読書と運動、両方ともやりたいけど、時間がなくて、片方しかできないと悩んでいる人に今回は読書しながら、運動する方法について紹介します。
「運動と読書を同時にすると、本の内容が頭に入らないのでは?」
このように思われるかもしれませんが、実は運動しながら読書をした方が、読書の質が向上します。
なぜ、運動と読書を同時に行うと読書の質が向上するのか、運動しながら読書をするメリット、おすすめの運動法、運動効果を高めるスポーツジムでの運動法についても紹介します。
運動しながら読書をするとなぜいいのか?
読書をする時、ほとんどの人は座りながらしているのではないでしょうか。
体に負荷がかかりにくい姿勢は楽ですが、同じ姿勢が続くと血流が悪くなり、脳の働きも低下します。
対して、運動しながら読書をすることで血流が良くなり、脳の働きが活発化します。
脳の働きが活発化する以外にも運動しながら読書をするメリットは他にもあります。
運動しながら読書をする主なメリットを3つ紹介します。
集中力がUPする
有酸素運動を20分以上行うと全身の血流が良くなり、脳の動きが活発化することは科学的に証明されています。
脳の働きが活発化すれば、集中力のアップにつながります。
集中力がアップした状態で読書をすると、本の内容が頭に入りやすくなり読書速度がアップします。
読書速度がアップすれば、読書に使う時間がそれまでと同じでも、より多くの本を読むことができるため、読書の質もアップにつながります。
また、運動と読書など、複数の作業を同時に行うマルチタスクのスキルが身につくと、読書だけではなく、仕事など他にも活かすことができます。
時間を有効活用することができる
運動と読書を同時に行うことで時間の有効活用ができます。
運動と読書をそれぞれ1時間ずつ行えば2時間必要ですが、同時に行えば1時間で済み、時間に余裕を持つことができます。
残った1時間は他の趣味や家事、もしくは睡眠時間に充てれば、疲労回復につながります。
仕事や学業で忙しい人や多趣味な人にとって、時間を有効活用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
習慣になる
習慣化しやすくなるのも、運動と読書を同時に行うメリットです。
運動と読書を常に同時に行うことを習慣として身につければ、どちらか片方へのやる気が起きた場合、いつも運動と読書を同時にしていれば、もう片方もしようという気持ちになります。
運動と読書、どちらも適度に行うことでダイエットや健康な体作り、知識の収集など、多くのメリットがあります。
習慣化することを目標にして、運動と読書を続けるのも良いかもしれません。
読書しながらできるおすすめの運動法
読書をしながらでもできるおすすめの運動法について紹介します。
読書 ✕ ストレッチ
ストレッチは、読書をしながらの運動に最適です。
特に「腹式呼吸」が、おすすめです。
普段、無意識にしている胸での呼吸ではなく、お腹を意識して呼吸することでインナーマッスルが鍛えられます。
継続して行うことでお腹周りがスリムになり、便秘の解消にも効果があります。
ふくらはぎをスッキリさせたいなら、かかとを上げ下げする運動が効果的です。
つま先を床につけた状態でかかとを高く上げて、10秒ほど、その姿勢をキープして、元の姿勢に戻るを繰り返します。
どちらの運動も立った状態、座った状態どちらでも可能ですが、読書をしながらするのであれば、座って行うことで体への負荷を少なくできます。
太ももをスリムにしたいなら、座った状態で太ももにペットボトルを挟んで、膝をくっつけるのと緩めるのを数秒おきに繰り返す運動があります。
バランスボールに座って、読書をするのもいいでしょう。
不安定なバランスボールに座ることで全身の体幹を鍛えることができます。
読書 ✕ 有酸素運動
読書と有酸素運動の組み合わせも効果的です。
前述したように20分以上、有酸素運動を行うことで全身の血流が良くなり、脳の働きも活性化されます。
それによって、集中力がアップするので本の内容が頭に入りやすくなります。
有酸素運動とは、筋肉への負荷が少なく長時間、持続して行う運動のことです。
ウォーキングやジョギング、サイクリング、ダンスなどが挙げられますが、ここでは、読書をしながらできるウォーキングとジョギングについて紹介します。
ウォーキングやジョギング
ウォーキングやジョギングは、運動が苦手な人でもシューズとジャージがあれば、すぐに始められて、体力に合わせて距離や運動時間も調整しやすいので、おすすめです。
しかし、ウォーキングやジョギングをしながら読書をするのは危険です。
人や物にぶつかって、自分や相手がケガをするかもしれません。
ウォーキングやジョギングをしながらの読書は、オーディオブックを活用してみましょう。
オーディオブックなら、本で手がふさがることも読書に集中し過ぎて、周りが見えなくなることもありません。
万一の事故防止のために音量を小さくするか、片方の耳はイヤホンをつけずに周りの音が聴き取れるようにしましょう。
踏み台昇降
踏み台昇降運動もおすすめの運動法です。
20cmくらいの高さがある踏み台を上り下りするだけなので、自宅で簡単にできます。
また、外での運動と違い、天気に左右されることもありません。
階段などの段差がある場所や、専用の台も販売されているので気軽に始められます。
読書 ✕ 腹筋
腹筋と聞くと、寝そべった状態から上半身を起こすことをイメージするかもしれませんが、このような方法ではなく、座って簡単にできる腹筋があります。
方法は、椅子に座って背筋を伸ばし、上半身を少し後ろに反らした状態で読書をするだけです。
頭を支える時に腹筋に負荷がかかるため、自然と腹筋を引き締めてくれます。
背もたれがある椅子なら、上半身を後ろに反らし過ぎても転ぶ心配もなく、安全に腹筋と読書が行えます。
スポーツジムで運動しながら読書をするのも効果的
高い運動効果を求めるならスポーツジムを活用しましょう。
スポーツジムで読書しながらできる運動法を2つ紹介します。
エアロバイクは初心者におすすめ
エアロバイクは体への負荷が少ないため、運動しながら読書をすることに慣れていない初心者や女性、体力に自信がない人でも続けやすいメリットがあります。
人によっては、ペダルを漕ぐだけのエアロバイクの単調な動きに飽きてしまうかもしれません。
しかし、読書に集中することで単調で飽きやすい時間が短く感じられます。
読書に集中するのは良いことですが、集中し過ぎてしまうと漕ぐことを忘れてしまうことや、反対に予定時間を超えて運動すると、体を傷める恐れがあります。
エアロバイクの使用は1時間以内が理想です。
事前にアラームをセットして、体を傷めない適度な運動を心がけましょう。
背もたれ付きのバイクが人気な理由
エアロバイクは背もたれ付きが人気だと言われています。
人気の理由は、ペダルを踏みこむ時に背もたれがあることで上半身が安定して、バランスを崩しにくいためです。
上半身が安定すれば、焦点も安定するので読書に集中できます。
ひじ掛けもあると、さらに安定性が増します。
背もたれがないタイプでは、上半身が不安定になり焦点も安定しません。
焦点が安定しないと読書に集中できなくなります。
安全に読書をするためにも、背もたれ付きのエアロバイクを使用しましょう。
ウォーキングマシンなら雨の日も安心
ウォーキングマシンも読書をしながら行う運動に最適です。
外で歩きながら本を読むのは人にぶつかるなど事故の原因になるのでおすすめできませんが、室内でできるウォーキングマシンなら、人にぶつかることも事故の恐れもなく、雨を気にせずに運動ができます。
傾斜を付けられるタイプなら、程よい負荷をかけた効果的な運動ができます。
歩行中の姿勢に注意
ウォーキングマシンを使えば、人や車にぶつかる危険はありませんが、使用中の姿勢に注意が必要です。
読書に夢中になってしまい、姿勢が崩れるとウォーキングマシンのベルトから外れて転んでしまう恐れがあります。
ウォーキングマシンは歩く速度で動いているので、転んでも大きなケガはしないのでは?と、思うかもしれませんが、手に本を持った状態で急に姿勢が崩れると受け身が取れずに大ケガをするかもしれません。
転ぶことはなくても姿勢が崩れた状態では、運動効果が少なくなる可能性があります。
ウォーキングマシンを使用する場合は、姿勢にも注意を払いましょう。
姿勢を維持しながら読書するのが難しいようなら、オーディオブックを使い、姿勢を維持することに集中できるようにしましょう。
安全に効果的に運動しながら読書をしよう
今回は、『運動しながら読書をすると、なぜいいのか?』『読書をしながらできるおすすめの運動法』などを紹介しました。
慣れるまでは、運動と読書を同時に行うのは大変かもしれません。
しかし、この記事で紹介したように運動と読書を同時に行うことで集中力のアップ、マルチタスクスキルの向上、時間の有効活用、習慣化など多くのメリットがあります。
運動の種類も自宅で簡単にできるものから、高い運動効果が期待できるスポーツジムでできるものまで豊富です。
腹筋を鍛えてお腹周りをスリムにしたい、足を細くしたい、オーディオブックを使って、ウォーキングやジョギングしながらなど、お好きな方法で運動と読書を同時に行い、新しい読書の楽しみ方を見つけてみましょう。
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