自分のする話がつい長くなってしまってしまい、改善方法を模索している人は少なくありません。
また、それと同時に周りに話が長い人がいるせいで、イライラすることが多い人もいます。
この問題は、話が長い人が自分の悪い部分を理解して改善したり、話が長い人に迷惑している人が対処法を身につけたりすることで、解決の方向へ向かいます。
そこで今回の記事では、話が長い人と自覚のある人や話が長い人に困りあぐねている人へ向けて、両者が抱えている上記問題の解消法を解説していきましょう。
話が長い人の4つの特徴
最初に、話が長い人の問題解決のための第一歩として、話が長い人の特徴について見ていきます。
本項の情報に触れることで話が長い人の欠点の理解度が深まり、改善のための意欲が高まると同時に、自覚のない人でも、実は自分は話が長い人だったと気づくことができるはずです。
もし、自分が話が長い人だと気づけた人は、後述する改善方法を実践して、手短に話せる人に生まれ変われるように努めましょう。
承認欲求を満たしたい
みなさんは、「承認欲求」という言葉をご存知でしょうか。
承認欲求とは、人間の根源的な欲求の一つで誰かに認められたり、褒めてもらいたいという欲求のことを言います。
この承認欲求が満たされると、人間の脳内ではドーパミンと呼ばれる快楽物質が放出されるため、大変な快楽を得ることができます。
SNSで不適切な行為をアップロードして大炎上したニュースは、枚挙にいとまがありませんが、これは承認欲求による快楽が、人間を悪い方向へリードしてしまったのが原因です。
承認欲求が強い人は、このような快楽を得るために延々と話をし続けてしまうため、周囲からは面倒な人と思われがちになってしまいます。
そもそも話す内容がまとまっていない
話が長い人は、そもそも話す内容そのものが、まとまっていないことも珍しくありません。
頭の中で物事を整理してから話しはじめればよいものの、中途半端にまとまった状態で話し出すため、冗長な言葉ばかりが、よどみなく出てきてしまいます。
その結果、会話がいつまで経っても終わらず、話が長い人になってしまいます。
誰かと話しをするときは、きちんと話す内容を整理してから話しはじめるように心がけましょう。
マウンティングをとりたい
聞かれてもいないのに、いきなり知識をひけらかす人は厄介なこと、このうえありません。
実を言うと、こういった特徴を持つ人も、話が長い人に該当してしまいます。
マウンティングは人間以外の動物にも見られる行為ですが、人間の場合、自分の力をひけらかし他人を上から見下ろすことで、快感を得るように脳がプログラムされています。
そのため、自制心に乏しい人は上記快感を得るために、ついつい自分の知識を誇示し、話が長い人になってしまうのです。
「相手のため」と勘違いして延々と話す
話が長い人の特徴には、「相手のため」と勘違いして延々と話すといったものもあります。
こういった人は、本当は「自分のため」に話しをしているのにもかかわらず、相手の気持ちに気づいていないことが多く見られるため、まったく手に負えません。
したがって、役に立たないアドバイスでも、相手に役立つ情報という思い違いをしており、相手がうんざりしていても会話をし続けてしまいます。
もし、自分に心当たりがあるという人は、自身の会話の内容をよく思い出して改めるようにしましょう。
話が長い人と話すと疲れる?頭が悪いと思われないための改善方法
話が長い人の特徴は、前項で述べたとおりです。
どの特徴にも共通しているのは、話し相手が疲れきってしまう可能性があることや、本人が頭が悪いと評価されてしまう可能性があることです。
そこで本項では、話が長い人と自覚のある人へ向けて、会話を短くするための改善方法を解説していきます。
結論ファーストを心がける
話が長い人という自覚のある人は、まずは結論から話し始めることから実践していきましょう。
なぜなら、結論から話しはじめることで、会話の内容の重点を相手に示すことができるからです。
重点を示してから会話を開始することで、相手はどういったスタンスで聞けばよいか判断がつき、伝えたいことが手短に伝わるようになります。
ただし、抽象的な内容から切り出すことだけは、避けなければいけません。
抽象的な内容は相手もイメージがしにくく、どんなスタンスで聞いたらよいか分からなくなってしまいます。
加えて、どのように受け答えをしたらよいか分からなくなってしまい、思わず困惑してしまうでしょう。
ここで簡単な例として、誰かと食事に行くケースを引きあいに出しますが、「何か食べに行こう」という提案では、中華なのか和食なのか、それともイタリアンなのか範囲が広すぎて、その後の会話が長くなるのは目に見えてしまいます。
そのため、会話を短くしたいときは抽象的な入り方ではなく、具体的な入り方を心がけるのがおすすめです。
上の例を改善させるのであれば、「○○食堂のラーメンを食べに行こう」といった具合に、具体的な提案をした方が、相手に話しの要点を上手く伝えることができ、会話を短くすることができます。
不要な情報は省き簡潔に話す
話が長い人の改善策として有効なのが、不要な情報は省き簡潔に話すことを意識することです。
たとえば、何かを話しはじめるときに「えー」や「あー」などの言葉を発する頻度が多いと、冗長になりやすく時間だけが経過してしまいます。
また、接続詞も多用しすぎると話が長い人になりやすいので注意しましょう。
接続詞とは、「だから」や「つまり」、「また」などの言葉ですが、これらの言葉を多く用いると会話が長くなり、聞き手がイライラする要因になったり、疲れる原因にもなり得ます。
さらに言うと、最悪の場合、あなた自身が頭が悪い人というレッテルを貼られる可能性もありますので、より一層気をつけなければなりません。
同じ内容を繰り返さない
話しを手短にすませる場合には、同じ内容を繰り返さないことも大切です。
なぜなら、同じ内容を繰り返すと話しが前後する原因となり、相手が混乱してしまうからです。
また、当たり前の話しですが、同じ内容を繰り返すということは、会話が長続きすることを意味します。
したがって、いつまでも会話が終わらず話が長い人から脱することができません。
もしも話が長い人につかまったら?
話が長い人の特徴や話しを短くするための改善策をお伝えしたところで今度は、万が一、話が長い人につかまった場合の対処法についても見ていきましょう。
質問攻めにする
話が長い人につかまってしまった際の対処法として効果的なのが、こちらから質問攻めにするという方法です。
「攻撃は最大の防御」という言葉がありますが、まさに、その言葉どおりの戦法を取ることで自らの身を守るというわけです。
この方法を実行するときは、相手の話しの内容に関係なく、自分の知りたい情報だけを聞くことを意識してください。
いらぬ情報を聞いたところで一文の得にもなりませんから、何かしら自分の聞きたいことだけに限定して、少しでもリターンを得ましょう。
こうすることにより、話が長い人もたくさん会話ができたことに満足し、会話を素早く切り上げてくれます。
時間への配慮を相づちに混ぜ込む
自分のことを気づかってもらった際に、不快感を感じる人はまずいません。
このことを逆手にとって、時間への配慮を相づちに混ぜ込むというのも、話が長い人につかまったときの対処法の一つです。
たとえば、「お時間は大丈夫ですか?」といったように、相手を気づかうフレーズを口に出し、会話を素早く切り上げる方向に持っていきます。
話が長い人は往々にして時間の経過に気づいていませんので、それとなく指摘してあげることで、できるだけを早く会話を終わらせるというわけです。
会話の前にこちらの都合も伝えておく
話が長い人との会話を上手に切り上げるテクニックの一つに、事前にこちらの都合を伝えておくといったものもあります。
この対処法の長所は、話しがはじまる前にタイムリミットを伝えておくことで、相手が要点だけを伝えるように努めてくれたり、冗長な表現を避けたりしてくれるため、会話が手短になりやすいということです。
また、時間が来たときに、こちらの方から会話の終了を宣告できるというメリットもあります。
話が長い人も事前に終了時刻を伝えられていますので、タイムリミットが来たことを伝えられても、きちんと納得してくれるはずです。
時計やスマホの「チラ見」で合図を送る
時計やスマホの「チラ見」で、それとなく会話の終了の合図を送ることも、話が長い人から逃れるための一助になり得ます。
この対処法の利点は、自分側から積極的な行動に出なくとも、相手に会話の終了の意図を伝えられるということです。
ただし、あまりにも「チラ見」の頻度が多すぎると、相手の機嫌を損ねてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
「チラ見」は適度な間隔で行い、できる限り自然に振舞うように意識してください。
学校や職場で話が長い人と思われないようにしよう
今回の記事では、話が長い人の特徴や手短に話すための改善方法、加えて、話が長い人につかまったときの対処法について解説してきました。
話が長い人は、周囲の人に疲れる思いをさせたり、イライラする思いをさせてしまいますから、少しでも自覚のある人は本記事で紹介した改善法を実践して、学校や職場で周りに迷惑をかけないように努めましょう。
また、運悪く話が長い人につかまってしまった人は、質問攻めにしてみたり、時計やスマホを「チラ見」するなどの対処法を活用して、1分でも早く会話を切り上げられるように試してみてください。
コメント