読書の時間を取りたいものの、なかなか実現できないといった方はいませんか?
現代の日本社会では、学生の方々も社会人の方々も目まぐるしい毎日を送っていますから、読書時間を捻出することに苦労するのも無理はありません。
しかし、本と触れ合う機会を失ってしまっては、知識を吸収するチャンスやコミュニケーションスキルを向上させるチャンスを逸してしまうことも、また事実です。
そこで今回の記事では、本を読む時間を確保したいのだけれど難しいという方々へ向けて、有意義な読書時間の作り方などを解説していきましょう。
時間がない日本人の平均読書時間はどれくらい?
繰り返しになりますが、私たち日本人は学生も社会人も忙しい毎日を送っています。
そんな忙しい毎日の中、我々は平均してどれくらいの読書時間を確保しているのでしょうか。
結論から言いますと、日本人の平均読書時間は、1日あたり僅か13分しかありません。
このデータは、日本人が日ごろから、どれだけ多忙な日々を送っているかを明確に示しています。
しかし、後述する読書時間の作り方を正しく実践することで、本と触れ合うための十分なひと時を捻出できるようになりますので、どうぞ安心してください。
1日の読書時間を世代別に解説!理想はどのくらい?
次に、1日における理想の読書時間の解説に移っていきます。
ここでは、中学生と高校生と大学生、そして社会人の世代別に分けて解説していきます。
中学生の場合
まずは、中学生の理想の読書時間の解説から入っていきましょう。
中学生の場合、毎日1時間くらいの読書時間が理想とされています。
中学生のみなさんは、学校の授業のほかにも部活などで、のんびりできない日々を過ごしているかも知れませんが、できるだけこの時期から読書時間の確保をしておくことをおすすめします。
早い時期から読書時間の確保をしておくと、必ずや高校受験や大学受験の際に生きてくるでしょう。
高校生の場合
続いて、高校生の理想の読書時間の解説に移っていきます。
高校生の理想の読書時間も、中学生のときと同じく1時間程度がよいとされています。
本来は中学生のときよりも、より多くの読書時間が必要ですが大学受験も控えているため、読書に充てるための時間の確保は至難のわざです。
したがって、高校生の理想の読書時間も、1時間くらいが目安になると言われています。
大学生の場合
大学生ともなると1日1時間の読書時間では、とても足りているとは言えません。
一人前の大学生として必要なことを学び取るためには、1日あたり2時間くらいの読書時間が理想的です。
1年生のうちから読書をきちんとしておくことで、就職活動が有利になるメリットが得られるほか、就職後も大学時代に見つけた教養が生きてきます。
大学生の方々は何とか時間をやりくりして、1日あたり2時間の読書時間をキープしてください。
社会人の場合
本項における世代別の比較対象の中でも、最も忙しいのが社会人の方々のはずです。
そんな社会人の方々ですが、ビジネスで結果を残すためには、読書を通じて色々な学びを得ておくことが必要不可欠です。
そこで、1日あたり1時間を読書タイムとして充てることが理想となります。
1時間であれば、時間を調整したりスキマ時間を上手く使うことで、何とか確保できるはずです。
時間がない人にこそ伝えたい!有意義な読書時間の作り方
次に、本記事の主テーマとなる、有意義な読書時間の作り方の解説をしていきます。
どのテクニックも、読書の時間を生み出すための効果的なものばかりですので、ぜひ実践して充実した読書タイムを満喫してください。
1日の行動を見直す
最初に紹介する、読書時間を作り出すためのテクニックは、1日の行動を見直すというものです。
この方法では、日々の行動を見直し「見える化」することで、読書に充てられる時間を明確化し、できるだけ多くの読書タイムを獲得することを狙います。
そんな見える化のやり方ですが、まずは1日の行動を洗い出す作業から始めてください。
それも、できるだけ細かく、かつ詳細にです。
起床時間や目覚めてから自宅を出るまでに要した時間、加えて学校や職場で過ごした時間と取り組んだことの内訳、もちろん、帰宅時間と帰宅後の行動もすべて書き出してください。
その後、それぞれの時間を縮めるための改善策を練っていきます。
たとえば、学生の方であれば、友達とのおしゃべりの時間を減らせば、20分は捻出できるといった具合に振り返ったり、社会人の方であれば、残業を早く切り上げるための手立てを考えてみるのもよいでしょう。
それ以外にも、様々な時短できる行動があるはずですが、それらの行動から少しずつ時間を削っていくことにより、最終的には1時間、もしくは2時間の読書タイムを作り出すことを目指します。
購入してすぐに読む
“鉄は熱いうちに打て”という言葉がありますが、この言葉に従い本は購入したときにすぐに読みはじめましょう。
なぜなら、買った直後は魅力的に思えていた本も、時間の経過とともに、その魅力が色あせてくることがあるからです。
そのため、どんな本でもモチベーションが一番高いときに読み進めることが肝心です。
モチベーションが高いうちに読書に向き合うことで、本を読むスピードが飛躍的にアップしますから少ない時間であっても、普段よりもたくさんのページを読み込むことができます。
このことから、相対的な意味で読書の時間を、より多く作り出していると言えるのです。
オーディオブックを活用する
みなさんは、「オーディオブック」という言葉をご存知でしょうか。
オーディオブックとは、声優などのナレーターが本を読み上げたボイスを、データ化したものを言います。
このオーディオブックの魅力は、なんと言っても本を開かなくとも読書が楽しめることです。
そのため、満員電車で身動きが取れないときや車の運転中などでも、読書の時間に充てることができます。
また、耳から入り込んだ音声はイメージを膨らませやすいため、集中力を保持したまま本の内容をインプットできます。
興味のあるジャンルを選ぶ
興味のあるジャンルの本であればスイスイ読み進められるため、短時間でも相当量の読書ができるはずです。
そのため、前述した購入してすぐに読みだすというテクニックと同様、相対的な意味で時間をより多く生み出すことにつながります。
また、両方のテクニックを組み合わせることで、さらなるスピードアップも期待できますから、より一層、読書がはかどります。
さらに、電子書籍も組み合わせれば、スマホ一台でどこでも読書ができるため、ますます読書を効率化させることが可能です。
読書の時間少なくても有意義な時間になるように工夫しよう
今回の記事では、忙しくて読書時間がなかなか取れないといった方へ向けて、世代別の理想的な読書時間や、有意義な読書時間の作り方などを解説してきました。
現代社会に生きる私たち日本人は、目が回るような早回しの毎日を送らなければなりません。
しかし、努力して捻出した時間を読書へと割り当てられれば、受験競争や仕事で大きく役立ちます。
本記事で取り上げた時間テクニックを駆使して、あなただけの有意義な読書タイムを作り出してください。
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